Anthropicの上場申請でS&P500は0.7%高の7,676に戻った

米国株市場の値動きを表すイラスト

10月26日の米国株は、3指数そろって反発した。S&P500は7,676.77で前日比0.70%高、ダウは52,361.58で0.28%高、ナスダック総合は26,169.38で0.82%高。先週金曜の下げを、月曜1日で半分以上取り戻した形だ。数字はAP通信の市場まとめとThe Motley Foolの10月26日付まとめによる。

きっかけはAnthropicの上場申請だった。AI開発会社のAnthropicが、ナスダック上場へ向けた目論見書を提出した。売上の伸びが数字で出たことで、AIへの投資が止まるんじゃないかという疑いが少し和らいだ。工事現場で「次の現場も決まった」という看板が出たようなものだ。重機を入れる側は、仕事が続くと分かれば動きやすい。半導体がそのまま買われた。ナスダック100は1.09%高、エヌビディアは2.39%高、マイクロンは2.98%高、AMDは2.80%高、ブロードコムは2.33%高だった。

目立った個別の動きは、方向がきれいに分かれた。

  • テスラは5.21%高。バークレイズが投資判断を引き上げ、目標株価を370ドルから450ドルに上げたことが伝わった。ロボタクシーの話と、本業の回復への期待が並んで買われた
  • マイクロソフトは1.54%高。木曜の朝に出る決算を前に、素直に買いが入った
  • メタは1.88%安。AIインフラ向けに最大950億ドルを調達する計画の開示が重しになった。金をかければ勝てる世界ではある。かける金の大きさ自体が、株を持つ側には重く見える
  • ネットフリックスは2.96%安、アルファベットは1.06%安。通信サービス全体が弱く、セクターでは下げが目立った

金利と原油と為替は、株の反発と逆方向に少しだけ動いた。米10年債利回りは5.00%前後で推移した。原油は、サウジアラビアとイランの当局者の会談が伝わって下げた。WTIは101.76ドルで1.46%安、ブレントは115.81ドルで0.78%安。先週の急騰のあと、少しだけ熱が抜けた。ドル円は157円前後。金は4,026.30ドルで0.46%高だった。

私の配当と積立への見方

月曜1日の反発で、私の配当と積立は何も変わらない。配当は、株価が1日上がったから増えるものじゃない。積立は自動で続く。半導体が戻った日でも、積立の日でもない日でも、口座から引き落とされる額は同じだ。ここは淡々と見るしかない。

今週、私が実際に確認するのは木曜の朝の決算の中身だ。見るのは売上や利益の額じゃない。マイクロソフトとアルファベットが、AIの設備投資にいくら出すつもりなのか、その額と向きだ。設備投資の額が増え続けるなら、AIの工事はまだ続く。減るなら、工事のペースが落ちる。私の持ち株の配当そのものに直結する話じゃない。ただ、市場全体の空気を読むには、決算の見出しよりこの1項目のほうが使える。

私の予想

今週は木曜まで、材料待ちの値動きが続くという見立てを持っている。FOMCの声明は日本時間の木曜3時、マイクロソフトとアルファベットの決算は木曜の朝、GDP速報は木曜21時半、アマゾンの決算は金曜の朝に出る。月曜の反発が続くかどうかは、木曜の朝の決算と声明の文面で決まる。声明が無風なら、主役は決算に移る。声明の文面が強まれば、金利に弱いところから先に揺れる。

木曜の3時に起きて声明を読むつもりはない。朝起きて、結果だけ見る。今日の仕事はもう始まっている。

出典はAP通信の市場まとめ、The Motley Foolとロイターの10月26日付まとめ。指数の終値と騰落率は10月26日の米国市場の終値。

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