
10月27日の米国株は、上がり方に偏りがあった。ナスダック総合は26,477.81で前日比308.43ポイント高、1.18%高。S&P500は7,722.60で0.60%高。ダウ平均は52,377.57で16ポイント高、0.03%高にとどまった。同じ「上がった」でも、中身は半導体とテックに寄った1日だった。数字はTradingKeyとCurve Ahead Market Strategiesの10月27日付まとめによる。
半導体指数は3.02%高。ブロードコムがAnthropic向けの計算能力の大型取引を発表したことが、半導体全体の買いにつながった。米銀4行が絡む630億ドルの取引で、納入は2027年からという話だ。工事でいえば、重機の発注書が1枚どんと出たようなものだ。重機メーカーだけじゃなく、現場に出入りする業者まで一緒に動く。AMDとブロードコムが半導体の先頭に立ち、ネビウスやコアウィーブといったAI向けの銘柄も大きく上げた。
目立った個別の動きは、方向がはっきり分かれた。
- テスラは4.04%高で407.46ドル。2日連続の上昇で、月曜の5%超の上げに続いた。ロボタクシーの話と本業の回復への期待が、2日続けて買われた形だ
- エヌビディアは0.90%高。メタの増資に30億ドルを出すと伝わった。チップを売る側が、買う側の株を持つ。工事の道具屋が、施主の会社に少し出資するような関係だ
- メタは1.66%安で2日連続の下げ。AI向けの大型資金調達の重さが、株を持つ側にはそのまま響いた
- マイクロソフトは0.24%安。木曜の朝に出る決算を前に、買いは入らなかった。アルファベットは1.19%高、アップルは0.93%高で10月23日の高値のすぐ下、アマゾンは1.63%高だった
- ボーイングは10.69%安。四半期の赤字決算がそのまま売られた。ダウが16ポイントしか上がらなかった理由の1つがここだ。コカ・コーラは通期見通しを上げたのに1.64%安だった。いい話でも売られる日がある
材料は決算待ちだけじゃなかった。10月の消費者信頼感指数は91.7に上がり、9月の耐久財受注は1.8%増、新築住宅販売は年率67万6千戸だった。景気の数字がそろって悪くなかった。原油は下がった。サウジアラビアとイランの当局者の会談が伝わり、供給への不安が少し和らいだ。WTIは100.25ドル前後で1.48%安。米10年債利回りは4.99%で、5%のすぐ下にとどまった。ドル円は157円台後半。金は4,073ドルで0.87%高、VIXは17.52まで下がった。
私の配当と積立への見方
火曜1日の半導体高で、私の配当と積立は何も変わらない。配当は、ナスダックが1日308ポイント上がったから増えるものじゃない。積立は自動で続く。ボーイングが10%下げた日でも、口座から引き落とされる額は同じだ。ここは淡々と見るしかない。
今週、私が実際に確認するのは木曜の朝に出る決算と声明の中身だ。見るのは利益の額じゃない。マイクロソフトとアルファベットが、AIの設備投資にいくら出すつもりなのか、その額と向きだ。FOMCの声明は日本時間の木曜3時、決算は木曜の朝に出る。声明の文面が強まれば、金利に弱いところから先に揺れる。声明が無風なら、主役はそのまま決算に移る。
私の予想
木曜の朝が、今週の分かれ目になるという見立てを持っている。半導体の上げが続くかどうかは、ブロードコムの取引みたいな「発注書の話」だけじゃ決まらない。決算で出てくる設備投資の額が、発注書の束を厚くするのか、それとも薄くするのか。そこを見る。木曜の3時に起きて声明を読むつもりはない。朝起きて、結果だけ見る。今日の仕事はもう始まっている。
出典はTradingKey、Curve Ahead Market Strategiesの10月27日付まとめ、ロイターのドル円の動き。指数の終値と騰落率は10月27日の米国市場の終値。
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