ダウ97ポイント高、マイクロソフトは時間外4%高・アルファベットは7%超安の水曜

米国株市場の値動きを表すイラスト

10月28日の米国株は、3指数そろって3日連続の上昇だった。S&P500は7,743.98で前日比21.38ポイント高、0.28%高。ナスダック総合は26,549.85で72.04ポイント高、0.27%高。ダウ平均は52,475.10で97.53ポイント高、0.19%高。数字はAPとTradingKeyの10月28日付まとめによる。上げ幅はどれも0.3%に届かず、引け後の決算を待つ1日だった。

昼間の主役は、半導体とメモリだった。韓国のSKハイニックスの米上場株は13.3%高の164.70ドル。四半期の営業利益が前年の7倍超で、メモリの値上がりと品目の入れ替えが効いた。マイクロンは5.9%高の983.23ドル、半導体指数は1.75%高だった。オラクルは10.6%高。投資家向け説明会で2030年度の売上2,250億ドル超の目標を示し、2030年までの追加の資金調達を200億ドル以内に抑えるとしたことが買われた。エヌビディアとメタはそれぞれ1.2%安、ロビンフッドは3.3%安だった。いい話ばかりが買われる日じゃない。

金利の話も昼間に片付いた。FOMCは政策金利を3.75〜4%に据え置いた。賛成10、反対2で、反対の2名は0.25%の利上げを主張した。声明は景気の判断を「力強いペース」に上げ、インフレは「依然として高い」とした。発表直後の株はほぼ動かなかった。米10年債利回りは5.05%前後、ドル円は157円台後半から158円近く。原油は反発し、WTIは101ドル台に戻った。サウジアラビアの製油所への攻撃が伝わり、供給への不安がぶり返した。

引け後、マイクロソフトとアルファベットの決算が出て、反応は真っ二つに割れた。

マイクロソフトは2027年度第1四半期の売上が923億ドルで前年比19%増、調整後の1株利益は4.89ドルで市場の予想4.72〜4.73ドルを上回った。Azureの売上は332億ドルで48%増。設備投資は394億ドルで、市場の予想459億ドルより小さかった。時間外の株価は4%前後上がった。

アルファベットは第3四半期の売上が1,276億ドルで前年比25%増。Googleクラウドは307億ドルで2倍を超えた。検索は634億ドルで12%増だった。それでも1株利益は2.12ドルで、市場の予想3.01ドル前後を大きく下回った。株式の評価損87億ドルが響いた。設備投資は514億ドルで、フリーキャッシュフローは91億ドルのマイナスになった。時間外の株価は7%を超える下げと伝わった。

クラウドの伸びだけ見れば、両社とも強い。市場の反応が割れたのは、工事の請求書のほうだ。マイクロソフトは見積もりより安く済んだ工事、アルファベットは見積もりを大きく超えて手元のお金まで食った工事。同じ「クラウドが伸びた」でも、請求書を見た後の顔つきが違う。私が決算で見るのは、売上の伸び率より先にこの請求書のほうだ。売上が伸びても、請求書が膨らみ続ければ、配当の原資になるお金は細る。

今夜はアマゾンの決算。日本時間10月30日06:00に電話会見

今夜の決算はアマゾン。米国では29日の引け後に出て、電話会見は日本時間で10月30日06:00に始まる。市場の予想は EPS が 1.96ドル、売上が 2,021.6億ドルで置かれている(10月25日時点の集計)。

前の年の同じ時期は売上が 1,801.7億ドル、EPS が 1.95ドルだった。売上は1割強の伸びを見ているのに、EPS はほぼ横並びの予想になっている。会社側が出している今期の見通しは売上が 1,970億〜2,020億ドルで、市場の予想はその上限のすぐ上に乗っている。

自分が先に見るのは AWS の伸び率だ。前の四半期は +36.8% だった。宅配の荷物で言えば、追跡画面に「配達中」とだけ出て、伝票の中身がまだ開いていない時間に近い。数字が並ぶのは明日の朝になる。

会見が終わるのは日本時間の朝の通勤前だ。自分は AWS の伸び率だけ確認する。結果の受け止めは明日の朝コラムで書く。

私の配当と積立への見方

水曜1日の上げ下げで、私の配当と積立は何も変わらない。マイクロソフトが時間外で4%上がっても、アルファベットが7%下げても、口座に入る配当の額はその日は動かない。積立も自動で続く。ここは淡々と見るしかない。

年末までに私が実際に確認する1項目は、NISAの成長投資枠の残りだ。画面を1枚開いて、今年あとどれだけ枠が残っているかだけ確かめる。枠が残っているのに年末に慌てるのが、いちばん損なパターンだ。残りが少なければ、来年の積立の額を考える材料になる。

私の予想

今夜のアマゾンと、明日10月30日の日銀の決定会合が、次の材料になるという見立てを持っている。見るのは、アマゾンならAWSの伸び率と設備投資の額、日銀なら声明の文面と円の動きだ。マイクロソフトとアルファベットの決算が示したのは、クラウドの伸びだけじゃ株価は決まらないということだ。請求書の額が、次も同じだけ膨らむのか、それとも落ち着くのか。明日の朝、AWSの数字と一緒に確かめる。今日の仕事はもう始まっている。

出典はAP、TradingKey、GeekWire、ロイター系の10月28日付まとめと、マイクロソフト・アルファベットの決算発表。指数の終値と騰落率は10月28日の米国市場の終値。アマゾンの予想値は10月25日時点の市場予想の集計。InvestingProのFair Valueは当日画面で実値を確認できなかったため、この記事には入れていない。

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