
金曜の数字だけ先に置く。10月30日の米国株はダウ平均51,770.31(前日比1.09%安)、S&P500 7,580.07(1.82%安)、ナスダック総合25,437.00(2.86%安)。10月月間ではナスダックが5.3%安、S&P500が0.9%安、ダウが1.7%高。数字は複数の海外メディアの10月30日付まとめによる。金曜の中身の掘り下げは、昨日の朝コラムに書いた。インテルの見通し失望で半導体が崩れた日だった。今日の話は、そこから先だ。
今週の予定(日本時間)
11月3日火曜の早朝、アップル決算が出る。米11月2日の引け後だ。同じタイミングでパランティアも出る。見るのはiPhoneの台数じゃない。12月四半期の売上見通しを、会社がどういう言い方で置くかだ。アルファベット、アマゾン、インテルと3社続けて、実績より見通しで売られた。アップルでその連鎖が止まるかどうか。ここが今週の最初の関門だ。
11月3日火曜は、米中間選挙の投票日でもある。議会の多数派がどうなるかで、この先の政策の通りやすさが変わる。結果の判明は日本時間の水曜以降にずれ込むことが多い。速報の見出しに振り回されず、議席の確定数だけ見る。
11月4日水曜の早朝にAMD、同じく水曜夜から木曜にかけてクアルコムとアームの決算が続く。半導体の見通しが、インテルの日とは違う顔を見せるかどうか。金曜に売られた半導体の塊が、決算で切り返すのか、それとも見通しの弱さがもう1社出てくるのか。ここは2社目、3社目の見通し比べだ。
指標も並ぶ。11月3日未明にISM製造業景気指数、11月4日夜にADP雇用報告とISMサービス業景気指数、11月5日木曜夜に新規失業保険申請件数。そして締めは11月6日金曜夜22時30分の10月雇用統計。非農業部門雇用者数の市場予想は7万5,000人前後、失業率は4.2%で横ばいの見通しだ。数字はMorningstarの今週の予定表による。9月分は2万9,000人と弱かった。10月分が予想通りなら、労働市場の減速は続いているが崩れてはいない、という読みになる。
私の配当と積立への見方
金曜の下げで、私の配当と積立は何も変わっていない。配当は会社の利益と配当政策で決まるもので、株価が1日で3%下げたから減るものじゃない。積立の引き落とし額も同じだ。家計に置き換えれば、給料日の金額が変わらないのに、持ち家の査定額だけが下がったようなものだ。査定額が下がった日に、家計簿の積立欄を書き換える必要はない。
今週、私が実際に確認する数字は3つに絞る。1つ目はアップルの12月四半期見通し。2つ目はAMDとクアルコムの見通しが、インテルと同じ弱さかどうか。3つ目は金曜夜の雇用統計のうち、平均時給の伸びだ。予想は前月比0.3%増。ここが強く出れば、利上げ観測がまた持ち上がって、株には向かい風になる。3つとも、数字が出たその夜に見る。予想の段階で動くことはしない。
私の予想
今週の米国株は、アップル決算までは様子見の空気が残りやすいという見立てを持っている。金曜の下げの原因だった「AIの工事費は回収できるのか」という疑いは、まだ晴れていない。工事費の話を家に置き換えると分かりやすい。リフォームに大金をかけたあと、家賃収入がいつ増えるか分からない状態だ。請求書だけ先に来て、回収の見通しが後回しになれば、家族会議の空気は悪くなる。市場がやっているのは、それと同じことだ。
疑いが晴れる材料として一番早いのは、アップルの見通しが強い数字で出ることだ。逆に、アップルまで見通しで売られたら、半導体と大型テックの売りはもう1段続く。雇用統計はそのあとだ。弱い雇用統計が出れば利下げ期待が戻るが、強すぎれば利上げ観測がぶり返す。どっちに転んでも、積立を止める理由にはならない。見る数字を3つに絞って、その3つが出そろう金曜夜まで、口座の画面をいじる回数を減らす。それが今週の私のやり方だ。
出典は複数の海外メディアの10月30日付市場まとめ、Schaeffer’s Researchの10月29日付今週の予定、Morningstarの今週の予定表、Yardeni QuickTakesの11月2〜6日の週の見通し。指数の終値は10月30日の米国市場の終値。米10年債利回りは4.9%台、ドル円は157円台、WTI原油は103ドル台で終えた。
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