
12月は、高配当ETFの分配金がまとめて来る月だ。年4回のうち、最後の回が12月に寄る。SCHDの権利落ち日は12月9日で、もう1か月ちょっとしかない。今夜やる確認は1つだけ。12月9日をカレンダーに入れて、損出しで売る予定の銘柄とぶつからないかを見ることだ。積立を変える話じゃない。カレンダーに印を付けるだけの話だ。
12月の権利落ち日は、SCHDが12月9日
4本の高配当ETFについて、今年12月の権利落ち日と支払日を並べた。SCHDだけは運用会社の2026年分配スケジュールで日付が決まっている。VYMとSPYDはまだ宣言されていないので、推定の日付だと分かるように書く。
- SCHD:権利落ち日12月9日、支払日12月14日。金額はまだ未発表
- VYM:権利落ち日12月18日ごろ、支払日12月22日ごろ(推定)
- SPYD:権利落ち日12月21日ごろ、支払日12月23日ごろ(推定)
- HDV:2026年12月分は未確認。去年の12月は権利落ち日12月16日、1株0.25ドルだった
権利落ち日は、映画の前売り券の締切に近い。締切の前日までに持っていないと、その回の分は付かない。12月9日のSCHDなら、12月8日までに持っている必要がある。逆に、権利落ち日を過ぎてから売っても、その回の分配金は付いたままになる。損出しで売る銘柄がこの4本に入っているなら、売る日と権利落ち日の順番だけ確認すればいい。詳しい考え方は、12月の権利落ち日の記事と損出しの記事に書いた。
去年の12月分は、SCHDもVYMも1年で最大だった
去年の数字を見ると、12月がただの4回目じゃないことが分かる。SCHDの2025年の分配金は、3月0.2488ドル、6月0.2602ドル、9月0.2604ドル、12月0.2782ドルだった。12月が1年でいちばん大きく、9月より6.8%多かった。2025年の合計は1株1.0476ドルで、前年より5.2%増えた。

VYMも同じ形だった。2025年は3月0.85ドル、6月0.862ドル、9月0.842ドル、12月0.9474ドルで、12月が最大。合計は1株3.501ドルだった。SPYDは12月が0.5493ドルで、9月の0.4888ドルより大きかった。3本とも、12月分は9月分を上回っている。
図で見ると、SCHDの2025年は右肩上がりの階段になっている。VYMは6月と9月がほぼ横ばいで、12月だけ一段跳ねた。12月が大きいのは、1年の締めで運用会社が配当をまとめて出すからだ。今年も同じ形になるとは限らない。金額はまだ発表されていない。去年の額を今年の額だと思い込まないことだけ、ここではっきり書いておく。
100株持っていたら、手取りでいくらになるか
去年の12月分で、100株あたりの手取りの目安を出す。特定口座の話だ。米国で10%引かれて、日本で残りの20.315%がかかる。手元に残るのは約71.7%になる。ドル円158円で換算した。
- SCHD 100株:税引前27.82ドル、手取り約19.95ドル(約3,152円)
- VYM 100株:税引前94.74ドル、手取り約67.93ドル(約10,733円)
- SPYD 100株:税引前54.93ドル、手取り約39.39ドル(約6,224円)
1株あたりの額が小さいSCHDでも、100株なら手取りで約3,000円になる。VYMは100株で約1万円だ。私の口座でやることは、この3つの数字を12月の入金予定のメモに書き込むことだけだ。合計が出たら、外国税額控除の記事で見た今年の外国税の累計と並べる。12月分まで入れて初めて、今年の外国税の全体が見える。NISA口座の分はここに入れない。NISAの分配金は米国の10%だけ引かれて、日本の税金はかからないが、外国税額控除の対象にもならない。
分配金をもらうときの、3つの勘違い
1つ目。分配金はタダでもらえるお金じゃない。分配金が支払われた分だけ、ETFの基準価額は下がる。100株で27.82ドルもらっても、持っているETFの値段がその分だけ下がる。だから「分配金だけ取りにいく」ために買う意味は薄い。判断の軸は、分配金の額じゃなく、持ち続けるかどうかだ。
2つ目。12月に支払われても、日本の口座に入るのは1〜2営業日後だ。SPYDの支払日12月23日なら、年内に入る見込みだが、12月30日に支払われる分配金は、年明けの入金になることがある。12月分のつもりで数えた分配金が、実際には年明けの入金になる。申告の年の扱いは、年明けに届く年間取引報告書の記載で確認する。ここで自分で年を決めつけない。
3つ目。去年の12月分が大きかったからといって、今年も大きいとは限らない。SCHDの2026年はここまで、3月0.2569ドル、6月0.2525ドル、9月0.2665ドルだ。9月は6月より5.5%多かったが、12月がどうなるかは発表を待つしかない。発表は権利落ち日の直前になることが多い。12月9日の前に、運用会社の発表を確認する。
今夜やることは、カレンダーに印を付けるだけだ
12月9日、12月18日ごろ、12月21日ごろ。この3つの日付をカレンダーに入れる。SCHDを持っているなら12月9日が最初の締切だ。損出しで売る予定の銘柄がこの4本と重なっているなら、売る日を権利落ち日のあとにずらすか、分配金を諦めて先に売るか、どちらかを決める。私の場合は、売る予定の銘柄と重なっていないので、印を付けるだけで終わりだ。
年末の本当の作業は、損出しとNISA枠と外国税額控除の締切確認だ。分配金のカレンダーは、その3つと並べる4枚目のメモになる。4枚揃えば、年明けの作業は転記だけだ。